不正咬合って言葉をご存知でしょうか。
簡単に言うと、「上下の歯のかみ合わせが悪くなる」症状のことです。
ただ単にかみ合わせが悪くなるだけならばいいのですが、ウサギさんの場合歯は一生伸び続けるものなのです。
そのため、通常は牧草を食べたり固い物をかじったりして歯をすり減らしています。しかし、歯のかみ合わせが悪くなると歯をすり減らすことができず歯が伸び続けてしまうんですね。それによって健康面に良くないことが起こってしまいます。
そこで、今回はこの「不正咬合」について簡単にではありますが原因や症状、予防法などを伝えし不正咬合の知識を身に着けていただければと思います。どんなウサギさんでもなる可能性があるものなので、ウサギさんの飼い主さんはぜひご覧になってみてください♪
不正咬合になる原因は?
ウサギさんが不正咬合になる原因は一つではありません。理由は
- 遺伝
- ケージをかじる
- 何らかの理由で歯を折ってしまった
といったものが考えられます。
それらの理由で不正咬合になってしまうと歯が伸び続けます。伸び続けた歯やがて口の中の粘膜を傷つけてしまったりもします。
症状は?
口の中が傷ついているため食欲がなくなりエサをあまり食べなくなります。
またかみ合わせが悪いので固いものが食べれなかったら食べ物を落としてしまうようなケースもあるようです。当然ですが、食べ物が食べれなかったり、食欲があまりないので、フンが小粒になったり普段と比べて量が少なくなってしまったりします。頻繁に分の量なんかは確認するといいでしょう。
また、かみ合わせが悪くなってしまうことで、よだれを垂らして口まわりが濡れてしまうこともあります。よだれがついたまま手や足を舐めたり、毛づくろいをしたりもします。そのため全身が濡れてしまったり、被毛の状態が悪くなってしまうということもありえます。
予防法は?
一番大事なのは
「普段から繊維質の牧草中心の食事にする」
ということです。飼い主さんの中にはついついおかしや柔らかい食べ物を挙げてしまう方もいますが、それだとウサギさんの歯は削れません。ペレットも固いように見えて意外と歯をすり減らすことができないので、基本は牧草を多めにしペレットは量を少なめにするといいでしょう。
牧草をなかなか食べてくれないウサギさんも確かにいます。その場合、牧草を細かく切ってあげたり種類を変えたりしてあげてみてください。また一気に量を増やすのではなく少しずつ量を増やしていくとウサギさんも驚かなくて済むでしょう。
対処法
不正咬合になったウサギさんに対して飼い主さんができることは多くはありません。できることと言えば予防と、よだれが出ていたりフンの大きさや量を見て様子がおかしいかどうかに気づいてあげることです。そして気づいたら即座に病院へ連れていくことです。
病院では歯を削ったり正しい歯の角度に直したりします。できれば小動物の処置になれたウサギさんにみせてあげるのがいいと思います。
まとめ
今回は不正咬合についてまとめてみました。遺伝などを除けば普段の食事などで予防する事が可能ですので、牧草を中心とした食事を与えてあげましょう。
参考書籍